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第十一回 池田憲章の特撮研究
4月9日に行われた池田憲章の特撮研究の様子をお伝えします。
いよいよ特撮研究後半のスタート。今回の記事は池田憲章さんの書下ろしです!

第十一回のテーマは 佛田洋監督の多彩な特撮演出

2007年放送中のTV特撮「仮面ライダー電王」「ゲキレンジャー」を例に、イメージからビジュアルとして全く新しい映像を次々と生んでいく佛田特撮監督の発想法を明かしていく。

・映画「仮面ライダーファイズ/パラダイスロスト」
デジタル、CG、ハイスピード撮影、ミニチュア撮影でカットのマテリアルと編集のマッチングを上げていくテクニックを上映して、分析。特撮研究所のデジタルテクニックのパワーを見てもらった。

・映画「男たちの大和」
『CGではなく、東宝流のプールの船特撮もNO!』という佐藤純彌監督の指示に、8m近い戦艦大和の精緻なミニチュアを造型会社マーブリングに発注。攻撃するアメリカ海軍のコルセア、アベンジャ−ズの航空機ミニチュアはヒルマモデルクラフトに発注。操演でワイヤー操作するミニチュアの航空機は画面の真ん中ではなく、翼の端が映るぐらいで良いとスタッフに指示。画面の中をブレながらよぎる航空機の迫真的なスピード感が大和乗員の攻撃される側の恐怖を生みだしていく。ドラマ部分の撮影を担当する阪本善尚撮影監督、戦闘シーンの血しぶきあげ死んでいく兵士を撮り続けたセカンド・ユニットの撮影江原祥二氏、佛田特撮演出のブレて短くドラマティックに撮られた大和や米軍機の特撮カットのリズム感の違いが〈戦場の混乱した視線〉を生みだしたのだ。それが特撮の狙いだった。
佛田特撮監督の特撮研究所の撮影現場のエピソードもこまかくお話しました。
(配布データ)
「宇宙船」「仮面ライダーファイズ/パラダイスロスト」特撮カメラマン、合成カメラマン座談会と画面分析(池田憲章構成によるもの)
by smallschool | 2007-05-14 19:47 | ★池田憲章の特撮研究
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2007年4月開校までの道のりをつづっていきます。

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