第二回 池田憲章の特撮研究
10月16日(月)完成直後の地下劇場にて開校記念講座第二回池田憲章の特撮研究が行われました。

第二回のテーマは 映画と特殊効果
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MEMO・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.特殊効果は文芸映画の画面作りにも欠かせない

2.失敗から新しい技法が生まれることもある
またブルーバックのように失敗を繰り返しながら進化してきた技法もある。

3.監督のイメージの重要性
ヒッチコックの映画は絵コンテと仕上がりの画面にほとんど差異がない。
構図作りのセンスは絵コンテの段階で決まっている。そして監督のアイディア、要求が特撮を進化させてもいる。

優れた監督は、特撮を使わずに展開によってあたかも特撮のようなカットを作りだしてしまうことも可能である。監督の指示からいかにして画面を取り戻すか?が今後の特撮班の課題でもある。

4.テレビの登場
テレビ誕生の頃の制作者は映画制作者の息子世代。若さ溢れるテレビの世界では映画にはない切り口が生まれ、特撮にも新たな道が切り開かれた。サンダーバードの制作者たち(かつての若者)は、現在の映画技術の第一人者となっている。

5.デジタル手法の原点
まず素材を作りそれを合成する、という特殊効果の作業行程は現代のデジタル技術の手順のお手本となっている。フィルムから学ぶべきことがデジタルにはたくさんある。

6.映画音楽について
音が映画にはたす役割は極めて大きいが、音楽はあくまでも効果音楽であるべき。音楽は決して画面をくってはいけない。


配付資料/参考文献(左から)
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■FILMFAX PLUS [2006 Juil/Sept NO.111 Publisher&Senior Editor Michael Stein]
■映画テレビ技術 1978 3月 NO.307 [社団法人 日本映画テレビ技術協会]
■映画テレビ技術 1978 7月 NO.311 [社団法人 日本映画テレビ技術協会]
■VERTIGO THE MAKING OF A HITCHCOCK CLASSIC [Dan Auiler ST. MARTIN'S GRIFFIN 1998]
■HITCHCOCK'S NOTEBOOKS [Dan Aulier HerperEntertainment 1999]


まだまだ始まったばかりの講座ですが、池田さんと受講者の方々との距離が近づいてきているのを感じました。これからの一年が楽しみです。
次回10月30日(月)のテーマは「ドラマを支える特撮」
同じくアート・アニメーションのちいさな学校地下劇場にて開催予定です。
飛び入り参加もお待ちしております!
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# by smallschool | 2006-10-16 23:28 | ★池田憲章の特撮研究
杉並アニメーションミュージアム
すっかり秋も深まってきた日曜日の午後、学校スタッフ三名で杉並アニメーションミュージアムを訪れました。

こちらの館長で、学校講師陣の1人でもある鈴木伸一さんに「CLAY TOWN」というコマ撮りソフトや、撮影台についてご説明いただきました。
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撮影台の説明をしてくださっている鈴木さん

その他、11/4に行われる開講記念・特別講座の打合せ、学校の方向性になどについてお話ししました。

ミュージアムでは、日本のアニメーション史を丁寧に追った年表や、アニメ制作の流れ、デジタル工程の紹介などが、フィギュアや作業机の再現などを交え、ユニークに親しみやすく展示されています。アフレコ体験やアニメの制作体験ができるスペースも設けられ、またライブラリーには豊富な書籍、DVDが置かれていました。館内のいたるところでスタッフの方が親切に案内してくれます。

地元の小学生のなかには、毎日のようん学校帰りに寄ってくる子もいるそうです。
我々学校スタッフも夢中になって展示に見入ってしまいました。アニメーションが好きな方、アニメーションを知ってみたいという方はぜひ一度訪れてみてください。
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# by smallschool | 2006-10-15 14:46
完成間近 地下劇場
地下劇場に椅子が入りました!
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全45席、とても座り心地のよいゆったりとした椅子です。
こちらでは国内外の様々な作品の上映・鑑賞から生徒達の作品発表・講評を行っていく予定です。

その他、公開講座などにも多目的に活用していきたいと思っています。
来週10月16日(月)にはさっそく開校記念講座「池田憲章の特撮研究」第2回がこの地下劇場にて開かれます。

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壁に使われているのは特殊なダンボール。この六角形の穴が音を吸収する防音システムになっているそうです。

アート・アニメーションのちいさな学校地下劇場
設計:大野正博
施工:彌彦工務店
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# by smallschool | 2006-10-11 16:57 | ★進捗状況
立体コースミーティング
先日の平面コースミーティングに次いで、
10月5日、立体コースのカリキュラムミーティングが行われました。

出席者は左から
真賀里文子さん (人形アニメーター)
保坂純子さん (人形作家)
田村実さん (カメラマン)
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カリキュラムの話合いに先だって、保坂さんが念を押したのは「まずは心震える体験を生徒にしてもらいたい」ということ。

まず体で抽象性を感じること、入学してすぐに授業に入るのではなく、このような体験の機会をもつにはどうしたらいいか、ということが話し合われました。

この日のミーティングではそのほか、
各コースの概要・授業方針、
撮影台など具体的な設備の要望、
夜間コースの概要について話し合われました。

人形アニメーションは、まず人形ありき。そして人形は動かすことを前提につくられます。
立体コースと人形制作コース、互いの連携は欠かせません。
2年次以降は便宜上、立体/人形コースと分かれますが、実際どのように分かれるかは様子を見て先生同志で相談しながら決めていく予定です。


-!-
こちらはミーティングの記録であり、実際に行われる授業とは異なる場合があります。ご了承ください。
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# by smallschool | 2006-10-05 23:11 | ★進捗状況
第一回 池田憲章の特撮研究
開校記念講座のひとつ、池田憲章の特撮研究
その第一回が10月4日(月)19時~、ザムザ阿佐谷にて開かれました。

参考上映をはさみつつの3時間。
テーマ 特撮とは何か?
についてたっぷりとお話しいただきました。
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MEMO・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.特撮が生まれた理由・特撮研究の意義
特撮をやるために特撮映画が生まれたわけではない。
日本の映画研究は人間ドラマが第一だが、ドラマチックにさせるためのエフェクト、撮影技術をみる目も養わなければならない。

2.映画技術の発展と時代背景
・ミニチュア制作と特許法、軍事・航空関係。プラスチックと家電ブーム、合成樹脂と建築ブームなど…時代の流れとともに発展してきた技術がある。
・機材が画面をつくる、ということがある。新たな機材の誕生が映画技術を前進させてきた。
・よく「東宝特撮」というが、東宝だけではない。東宝を支えた会社がたくさんあることを忘れてはならない。

3.技法には必ず生みの親がいる
様々な技法が監督の要求によって生まれてきた。「あの画面をつくった人がいる」ということ。なかなか世には出てこないが、日本映画のメイキングはまだまだ面白い話が沢山ある。

4.デジタル技術の行方
今のデジタルの肌触りとドラマの粒状がどう調和できるのか-あと4、5年は試行錯誤が続くだろう-その解答はデジタルではない人間の生理的なところからやっていくしかない。それがこの講座の課題でもある。
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終了後も各々池田さんに質問したり、資料を見せていただいたり。
予定の2時間半を大幅に超えたものの、無事第一回を終えることができました。

次回第2回「映画と特殊効果」は
10月16日(月)19時~21時半
アート・アニメーションのちいさな学校地下劇場にて開催予定です。
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只今工事中の地下劇場 完成は間近です

特撮を知ることは、演出そのものを知ることにもつながります。
それはアニメーションを制作していく上でもとても重要なことといえますね。
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# by smallschool | 2006-10-04 21:52 | ★池田憲章の特撮研究


2007年4月開校までの道のりをつづっていきます。

【アート・アニメーションのちいさな学校HP】

↓開校してからの学校日記です↓
【アート・アニメーションのちいさな学校だより】
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