第五回 池田憲章の特撮研究
11月27日(月)アート・アニメーションの地下劇場で行われた第五回池田憲章の特撮研究の様子をお伝えします。

第五回のテーマは 特撮の限界を見つめて

MEMO・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.限界を知ることで限界は越えられる
まず手持ちのカードを知ること。現状の技術でどこまでの表現が可能かを判っていなければ、新しい画面作りは生まれない。
たとえば、
・炎の性質、炎を操る技術の限界を知っている
 →地面をなめる炎を撮るには、上へ向って燃え上がる炎を逆さに撮影すればよい(円谷英二)
・ブルーバックでは青みをもつ被写体も一緒に抜けてしまう
 →オレンジバックで撮影すればよい
・セットだとホリゾントの高さが限られ、通常のカメラ位置からうつせる“あおり”に限界がある
 →地面に穴を掘ってホリゾントをみえなくして、“あおり”画面を作る(大映)
...etc

2.素晴らしい!とうならせる連続カット
編集は、演出の限界を越えていく非常に有効な手段。イギリスやアメリカのテレビドラマのオープニング、エンディングのカットワークはすばらしい!連続カットで魅せるというのは、1カットにつめこみすぎる傾向のなかで、まれ。設計力、意味づけの力が問われる。すぐれたカットは映像だけで成立できる。台詞はいらない。

3.オールロケーションはTVからはじまった
それまでの常識を一気に撃ち破ってしまうような新しい波が現れることがある。その裏では必ずなにかがおこっている。そのような分岐点に素早く気付けるような肥えた眼で作品と向き合うことが必要だ。そうしなければ、特撮はただ技術を見せつけるだけの技術となり、何の感動を生み出さなくなってしまうだろう。

4.ドラマづくりがこれからの特撮の課題
CGはどんな画面作りも可能にしてしまう道具だ。だからこそ気をつけなければならない。スタイルは重要だが、逆にその表現のもっているあつみをわざとうすくする必要がある、ということも知っておいてほしい。どうしたらよりドラマチックに展開していくか?人間の心情をいかに描き出していくか?という部分にデジタル技術をもっと用いれば、特撮の未来は開けてくるだろう。

配布資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■STARLOG [JUNE1977 number6 p.19〜25,p.54〜56]
ロバート・ハインラインが語る『月世界征服』企画の意図
■月曜ドラマスペシャル『子どもが消えた』ロケーションコンテ [p.104〜105,p.108〜109]
■録音「ガンマー第三号」の録音を担当して 渡辺義夫 [no.25 昭和43.3]
■録音「ガンマー第三号」のダビングを終えて 渡辺義夫 [no.26 昭和43.5]
■録音「緯度0大作戦」について 藤好昌生 [no.32 昭和44.5]


年内最後となった特撮研究。5回に渡って行われてきた入門篇も、今回で最後の回ともなりました。
2007年からはいよいよ教養篇「知っておきたい特撮映画・TV50選」が始まります。「よくできた作品をとにかくみること!」という池田さんの言葉通り、作品づくりの秘けつをとことん見ていく予定です。
年明け最初の特撮研究は1月15日(月)第六回映画史上の傑作10本とTV10作品(前編)。
入門篇には参加してないけど・・・という方も、ぜひ貴重な特撮作品の数々を見におこしください!
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# by smallschool | 2006-11-27 14:41 | ★池田憲章の特撮研究
第九回 池田憲章の特撮研究
11月22日(水)、第9回池田憲章の特撮研究がザムザ阿佐谷にて開催されました。
(こちらは只今開催中の第7回ラピュタアニメーションフェスティバル2006のイベントの一貫として行われたものです。特撮研究は、11/13に第4回、11/22に第9回、11/27に第5回と続きます)

この日のテーマは 「人形アニメの宇宙」
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アニメーションフェスティバルの開催と合わせ、ザムザ阿佐谷にも多くの方がお越しくださりました。
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会場にはEPSONさんのご協力により巨大なスクリーンが張られました。大きなスクリーンで見ると、より作品の良さが伝わってきますね。
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さあ、本日もたっぷりと池田節をお聞かせ願いましょう!

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# by smallschool | 2006-11-22 12:24 | ★池田憲章の特撮研究
小林準治ワークショップ
11月18日(土)開校記念講座「様々なアニメーション手法」の第3回、小林準治さんによるワークショップが行われました。

前半はアート・アニメーションのちいさな学校地下劇場にて、小林さんの作品解説。後半は教室に移動してのワークショップです。

13:00 〜 14:30 小林準治作品製作裏話
14:30 〜 14:50 休憩
14:50 〜 17:30 ワークショップ

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# by smallschool | 2006-11-18 15:03 | ★様々なアニメーション手法
第四回 池田憲章の特撮研究
11月13日に行われた第四回池田憲章の特撮研究の様子をお伝えします。

第四回のテーマは 特撮の映像快感フィールド

映像快感フィールドとはいかなものなのか?
今回は過去3回の講座からは少し違った角度から特撮に迫りました。

MEMO・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
映像の快感フィールドをいかに切り開くか?がこれからの特撮の命題である。

1.映像快感フィールドとは?
●現実を超えた現実、超リアルの世界
『風の谷のナウシカ』のパージが墜落する場面、『隣のトトロ』の雨の様子などは、実写を超えたリアルな場面である。現実をありのままに描くのではなく、誇張を加えるのは、アニメーションでは重要なことであり、CGや特撮を作るにあたっても学ぶべき部分が多々あるだろう。

●人間の生理的リズムに基づいている
アメリカ、イギリスのTVドラマのオープニング映像(アニメーション)の美しさ、メリハリは音楽との素晴らしいマッチングに基づくものである。映画は、それぞれの監督がもっているリズムが反映されるものではあるが、快感を感じる画面作りに共通して言えることは、人間が生理的に“気持ちいい”と思えるリズムを刻んでいるということ。

●心理描写に基づく超リアル
『キング・コング』には大きさに統一感がないという評価もあるが、各場面ごとに心理に基づいた大きさに見えるよう作為的に変化させている作品である。現実の大きさを忠実に守っただけでは、画面に心理は浮き出てこない。CGを使う人はこの点を特に注意すべきである。

●奥行きを演出する画面構成
『キング・コング』のマルチ構造がつくり出すような、奥行きのある空間は快感を呼び起こす。現実には存在しない世界だが、現実を超えた超リアルな空間となっている。

2.作家の頭の中だけにあった世界
映像快感フィールドの世界は、作家の頭の中でのみ存在する現実にはない世界。現実をこえるリアルを映し出せるのは、現実をつぶさに観察し、昇華したものが再現されているから。

3.客が育たなければ、作家は育たない
客の評価が映画を育てる。質のいい客が増えれば、映画も同時に向上していくはずだ。

4.CGの可能性
特撮の独自性を軸に考え直すと、CGはもっと映画を開放する術になるかもしれない。
特撮だけで充分映画の価値のあるものが作れるはず。

配付資料
e0095939_1419884.jpg■FINMFAX PLUS [KING KONG:A Comprative Cine-Anatomy p42.43.52.53.80.81.126.127]


e0095939_14195254.jpg■STARLOG [OCTOVER1979 NUNBER27 P64.65.68.69]

過去3回が「特撮はいかにして現実世界を目指すか?」というテーマだったものに対して今回は「現実を超えた現実こそが“リアル”である」という視点に立ちました。次回第五回は11月27日(月)、年内最後の講座となります。テーマは「特撮の限界を見つめて」。入門篇の最後となる回、どのような内容になるのかとても楽しみです。


そして変則になりますが、11月22日(水)には第九回池田憲章の特撮研究「人形アニメの宇宙」があります。こちらは只今開催中の第七回ラピュタアニメーションフェスティバルのの一貫として、ザムザ阿佐谷にて開催されます。飛び入り参加もお待ちしてます!
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# by smallschool | 2006-11-13 11:54 | ★池田憲章の特撮研究
スタッフ特製 手作りの土の壁
先日、小沼さんによる大津磨きの見事な壁が仕上がったライブラリー、こちらにはもうひとつ、スタッフ一同の協力のもと作られた手作りの土壁があります。

11月1日に行われた皆で作った土壁の様子をレポートします。

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こちらがこれから作業が行われる壁です。これは土を塗る前、木の枠組みに金網を張り、その上に、下地のセメントが塗られているところです。ライブラリーの受付、事務室をぐるりと囲むように作られました。

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# by smallschool | 2006-11-08 01:33 | ★進捗状況


2007年4月開校までの道のりをつづっていきます。

【アート・アニメーションのちいさな学校HP】

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