第三回 山田和夫のモンタージュ技法は映画の源!
特別三回講座「山田和夫のモンタージュ技法は映画の源!」の最終回が3月19日(月)に行われました。
映画の誕生から順を追って歴史を紐解き、誰にでも大変わかりやすい解説を毎回してきてくださった山田さん。今回は、新たな局面を迎えるたびに映画はどのような展開を歩んできたのか、お話しいただきました。
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〈第3回〉トーキー以降のモンタージュ

1.トーキー映画は音つき映画ではない
エイゼンシュテイン、プドフキン、アレクサンドロフによる「トーキー映画に関する共同宣言」(1928年8月、モスクワ)
トーキー映画とは、音つきではなく音で表現する映画→音と映像の非同時性

・ルイス・マイルストン「西部戦線異常なし」
   →音が演出の領域に達した作品
・ルネ・クレール「巴里の屋根の下」
   →トーキー誕生に始まった音の氾濫を反対に活かし、沈黙の意味を発見した作品
・ニコライ・エック「人生案内」
   →音と画面のモンタージュによる演出
・エリック・シャレル「会議は踊る」
   →オペレッタ(ミュージカル)の始まり
・五所平之助「マダムと女房」
   →日本的感覚・・・日常茶飯事の音を取り入れた
・セルゲイ・エイゼンシュテイン「アレクサンドル・ネフスキー」
   →ソ連的感覚・・・機械の音、労働者の労働する音を取り入れた

2. カラー映画は色つき映画ではない
カラー映画とは、色つきではなく色で表現する映画→色彩のモンタージュ

・ウォルト・ディズニー「シリー・シンフォニー」
・ヴィクタ−・フレミング「風と共に去りぬ」
・ニコライ・エック「うぐいす」
・セルゲイ・エイゼンシュテイン「イワン雷帝・第2部」
・黒澤明「どですかでん」他

3. ワイド・スクリーン以降
大型スクリーンの水平分割モンタージュ
立体映画の場合
それ以後 - テレビ・CMの実験

4. シネマトゥルギー(映画劇作法)の変化
「グランド・ホテル」形式の開発
「市民ケーン」の多角的モンタージュ
「去年マリエンバートで」などの内的モンタージュ

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今回は最終回ということで、最後の30分を質問時間にしました。
初歩的な疑問から哲学的な領域まで、丁寧に解説してくださった山田さん、ありがとうございました。短い時間の中で、質問を出してくださった受講生の皆さんもありがとうございました。

実は体調が悪かったという山田さんですが、講義のあとも残って受講生とお話しくださいました。毎回、講師と受講生が直接、接しあえる質問時間には、新たな発見がたくさん生まれます。もっとゆっくり山田さんと受講生の方々が向き合えるように、とただいま学校では新たな講座を検討中です。

駆け足で過ぎてきた特別三回講座ですが、とても充実した三回でした。
一回、二回、三回と参加された方、それぞれの心に残る講座を、これからも作っていきたいと思います。
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by smallschool | 2007-03-22 10:13 | ★特別講座
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