第二回 山田和夫のモンタージュ技法は映画の源!
前回、山田さんのわかりやすいお話しが大好評だった「山田和夫のモンタージュ技法は映画の源!」の第二回の様子をお伝えします。今回は、毎回必ずといっていいほど、世界の名画ベスト10に選ばれる『戦艦ポチョムキン』についてお話いただきました。
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〈第2回〉「戦艦ポチョムキン」のモンタージュ


1.「戦艦ポチョムキン」とは?

1925年、第一次ロシア革命(1905年)の20周年記念映画として製作され、世界的な古典的名作となった画期的なソビエト映画。セルゲイ・エイゼンシュテイン監督は、1905年6月に黒海艦隊の旗艦ポチョムキン号で起きた水兵蜂起事件を映画化。事実の記録に忠実でありながら、強烈なドラマ的効果をあげる新しいモンタージュを駆使。映画史上最も有名な「オデッサ階段」シーンなどを生み出す。
作品は(1)人々とウジ虫(2)後甲板のドラマ(3)死者の呼びかけ(4)オデッサの階段(5)艦隊の出会い…の5章より成る。
サイレント映画だが本日上映するのは、ドミトリー・ショスタコーヴィッチの音楽を編曲して録音した1976年作品。

2. 具体例 (2)後甲板のドラマ

腐った肉のスープをのまされようとした水兵たちが食事を拒否。艦長は全員を後甲板に集め、銃殺でおびやかす。それを機に水兵は反乱を起こす。
当初きわめて整然とした秩序下にあった艦上がどのように動揺し、蜂起へ突き進むか?
監督は構図の変化をとおして視覚的にアピールしていく。

3. 具体例 (4)オデッサの階段

革命を起こした水兵たちをオデッサ市民は港の階段で喜んで歓迎。そのとき背後から皇帝の軍隊がおそいかかり、大量虐殺となる。
ここでは、画面の構図と画面内の動きを巧みにつなぎながらオデッサ階段の市民対軍隊の激突が、画面内の流れの激しい対立に導くモンタージュで語られる。子どもを撃たれる母親、若い母親が撃たれ、乳母車が階段をころげ落ちる…「映画史上最も有名な6分間」とされる名シーン。

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『戦艦ポチョムキン』は映画の歴史上初めて、選ばれた美男美女のスターを中心に描くのではなく、“民衆”が主役となった作品でした。
かつてない自由な表現として始まったソ連の映画ですが、『戦艦ポチョムキン』によって映画はやっと、スターが中心の劇という世界から一人歩きを始めたのです。

今回も、山田さんによるわかりやすい解説に感動してしまいました!第二回から参加された方々も十分お話しがわかったとのことで、幅広い層の方々にお楽しみいただけたようでした。

残るは第三回だけです!
 第三回
 3月19日(月)
 アート・アニメーションのちいさな学校 地下劇場にて
 19:00〜21時頃まで
席にはまだ若干の空きがあります。当日参加も受け付けております。
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by smallschool | 2007-03-07 10:14 | ★特別講座
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