真賀里文子ワークショップ
真賀里文子ワークショップ

12月23日(土)に行われた様々なアニメーション手法ワークショップ、
真賀里文子さんの回の様子をお伝えします。

場所はアート・アニメーションのちいさな学校教室。
参加人数は定員を上回るなんと51人です。
できるだけ多くの方にご参加いただこうと教室に入る限りの椅子を入れました。
惜しくも参加できなかった方にも、こちらのブログから様子をお伝えできたら、と思います。
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ワークショップでは実際に人形を使って、1人1秒の人形アニメーションを作りました。



まずは真賀里さんが担当されたCMのメイキング映像で、人形アニメーションができる過程をたどります。

ビデオにはない部分を真賀里さんが解説してくださいました。

1.撮影台について
●水平撮影…カメラを撮影台と水平に設置して撮るもの。立体的な人形、素材を撮ります。真賀里さんの作品はほとんどがこちらの方法でつくられています。
●垂直撮影…台の真上にカメラを設置して撮るもの。半立体。川本喜八郎さんの『花折り』などはこの方法が用いられています。影が映らないようにガラスの台が用いられることもあります。砂絵や影絵などもこの方法で撮影されています。
●マルチ撮影…垂直撮影の台を何層も重ね奥行きを出したもの。『霧のなかのハリネズミ』はこの方法で作られています。
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2.人形の固定方法
●日本式…コルクの台に人形の足の上から虫ピンなどで固定する方法。アニメーションさせていくなかで、どこに足をつけるかを決められるので、アドリブで動かす場合にむいています。
●チェコ方式…あらかじめ足をつく部分に穴を開けておき、台の下からネジで人形を固定する方法。歩幅をあわせるなど、きっちりした動きをつける場合にむいています。また、がっちり固定できるので、足の位置を絶対に動かさない動きをつけたい場合もこちらが向いています。
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3.人形は、“なぜ”動く?
たとえば、手をあげる、という動作をつける場合。
 その人形はなぜ、手をあげるのか?
 何のためにあげるのか?
 何を考えてあげるのか?
 では、どのように動くのか?
人形の気持ちを常に考えながら動きをつけなければいけない。

さあ、こんなことを考えながら、実際に人形を動かしていきましょう!

ということで、なんと真賀里スタジオの皆さんが4日もかかりっきりで用意してくださった人形と台が1人にひとつずつ配られました。
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まさか本当に人形を動かすことになるとは思ってなかった!という感想が飛び交うなか、皆さん即興で、受け取った人形に衣装や、表情をつけていきます。

撮影は3〜5人のチームを組んで行われました。
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「長い待ち時間もアニメーションの仕事のひとつですよ!」という真賀里さん。
たった1秒でどんなドラマを生み出すか、各チーム熱心に話しあわれ、会場は活気に溢れていました。
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真賀里さんはあちらのテーブル、こちらのテーブルを渡り歩いては、フォームラバー人形や、関節を見せてくださったり、素朴な疑問にも丁寧に答えてくださいました。

1時から始まったワークショップ、5時半までかかって、やっと51人全員の撮影が終りました。
最後は全員の作品を鑑賞します。
その日に知り合った方々が作った、たった1秒のアニメーションではありますが、ひとつひとつのグループの個性が光る素晴らしい作品群が生まれました。

「どうしよう!こんなにたくさんライバルがいたなんて!」と真賀里さん。

ラストに、真賀里さんがアニメートされたこともある『ピング−』の人形や、『ウォレスとグルミット』のアードマンスタジオの写真を見せてくださいました。日本と海外の撮影方法の違いがなど、なかなか知ることのできない舞台裏です。


今回は共同作業の効果か受講生の方々どうしの交流が盛んに行われた、大変活気溢れるワークショップとなりました。いつも元気で気さくな真賀里さん、本当に素晴らしいワークショップをありがとうございました。


さて、次回の様々なアニメーション手法ワークショップはアニメーターの石之博和さんによる「パラパラまんがであそぶ」です。日時は1月13日(土)。アニメーションの原点、絵が動く楽しみからはじめませんか?

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2006年も残りわずかとなりましたね。2007年も様々なアニメーション手法特撮研究、そして特別三回講座として、映画の批評・研究の講座も始まります。
そして、いよいよ1月5日からは生徒の募集を開始します!
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by smallschool | 2006-12-23 16:43 | ★様々なアニメーション手法
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2007年4月開校までの道のりをつづっていきます。

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