第三回 池田憲章の特撮研究
10月30日に行われた第三回池田憲章の特撮研究の様子をお伝えします。

第三回のテーマは 「ドラマを支える特撮」
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この日、地下劇場に入ったばかりの120インチスクリーンを使っての講座となりました。

MEMO・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.『サンダーバード』が日本へ与えた影響
『サンダーバード』は若いスタッフ達の挑戦であり、ドラマを支える特撮が主役となった作品である。その精巧な特撮技術は、円谷英二をはじめ日本の特撮界に大きな衝撃を与えた。

2.『007』の時代背景
BBCのラジオドラマから生まれた『007』が上映された時代とは、戦争が終わって自由な身分の科学者や技術者が世にあふれ出した頃であり、様々な新技術・新製品が開発された時代である。
怪獣大戦争の光線もキャバレーのネオンサインからヒントを得て作られたように、時代の流れと特撮技術の進歩は常に密接な関係がある。

3.人間の視点を意識した構図
合成に気付かないようなマットアートとは、誰かしらの視点を通して描かれているものである。反対に、不自然なものとは、絵がちゃんと作られているにも関わらず、客観的な絵葉書のような視点になってしまっている。
奥行きのある構図を作るのは簡単だが、本当に奥行きのある画面をつくるのはたやすいことではない。
ずっと平面の世界で戦ってきたアニメーションには、擬似立体の表現として学ぶべき部分があるだろう。『ハイジ』の製作に際し高畑勲、宮崎駿らがスイスまでロケハンに訪れたことは有名な話。しっかりした観察に基づいたものにのみ、リアリティーは生まれるのだ。

4.編集の力
編集の段階になって初めて気づくものがある。絵コンテをなぞっただけの編集では意味がない。コンテに書き込まれた“印象”を再現しなければ。


配布資料
■NHK新聞 [昭和34年12月13日]
■東宝スタジオ・メール [NO.708 東宝撮影宣伝課発行]
■出典不明プリント [THE Starburst Interview DEREK MEDDINGS]

e0095939_02691.jpg■STARLOG THE SCIENCE FICTION UNIVERSE THE FLY [MARCH #140 STARLOG PRESS]

e0095939_033960.jpg■CENTURY21 [NO.7 WINTER 1991]

e0095939_042851.jpg■FILMFAX PLUS

e0095939_05768.jpg■STARLOG [#139 FEBRUARY 1989]


次回第4回は11月13日(月)、テーマは「特撮の映像快感フィールド」。同じくアート・アニメーションのちいさな学校地下劇場にて行われます。

また、11月12日(日)から開催される第7回ラピュタアニメーションフェスティバル2006の一環として、第6回特撮研究「人形アニメの宇宙」がザムザ阿佐谷にて行われます。特撮と人形アニメーションの深〜い関係について迫ります。
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by smallschool | 2006-11-07 23:43 | ★池田憲章の特撮研究
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2007年4月開校までの道のりをつづっていきます。

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