久里洋二ワークショップ
10月21日(土)開校記念講座「様々なアニメーション手法」の第一回、久里洋二さんによるワークショップが行われました。
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場所はアート・アニメーションのちいさな学校地下劇場。受講生は自分の描いたキャラクターを持ち寄ってのワークショップとなりました。

13:00〜14:00 久里洋二作品製作裏話
14:00〜14:30 休憩
14:30〜16:30 ワークショップ
16:30〜17:00 上参考作品紹介と質疑応答

MEMO・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.アニメーションにおけるキャラクターの意義
2.持ち寄られたキャラクターの講評
3.アニメーションと音楽
4.『11pm』について
5.フィルムとDVD



1.アニメーションにおけるキャラクターの意義
実写映画と違い、アニメーションには役者がいません。そこで、キャラクターを作ることになります。たとえば、ウォルト・ディズニーがミッキーマウスを作ったように、手塚治虫が鉄腕アトムを作ったようにです。
オリジナルキャラクターを生み出すにはとにかく描き続けることです。最初のうちは、オリジナルだと思って作ったものでも、既存のキャラクターに似てしまうものです。それでもかまいません。人真似でもいいから、描き続けていくうちに、自然と自分のキャラクターが生まれてくるものです。そして、自分のキャラクターというものは、不思議と自分に似てくるものなのです。描いているキャラクターが自分に似てきたら、「しめた!」と思っていいでしょう。

さて、アニメーションのキャラクターは動かなくてはなりません。反対に言えば、動かすことを前提にキャラクターは作られるべきです。はじめは、丸、三角、四角といった簡単な動かしやすい形で作ってみましょう。そしてそのキャラクターが、どんなふうに歩くのか?どんなふうに驚くのか?といったふうに動きをつけていきます。物語はもっとあとから考えればいいでしょう。
キャラクターを動かすということは、自分が役者になるということです。アニメ作者は役者でもあるのです。
現実の動きをそのまま描いても、いいアニメーションにはなりません。
フィルムの場合は1秒間に24コマなので、だいたい1秒に4枚くらいでまずは動きの練習をしましょう。1枚目の動きでまず8コマ、2枚目の動きで4コマ、3枚目で3コマ、4枚目では9コマといった具合に。1枚目と2枚目、2枚目と3枚目といった間の動きは見ている人の頭の中にまかせればいいんです。

アニメーションを作るというのはとても大変な作業です。何枚も何枚も描かなくてはなりません。しかし、出来上がったフィルムを見ると、それまでの苦労が全部消えてしまいます。アニメーションとは、苦労したからできるのではなく、根気強く続けた先に完成するものなのでしょう。


2.キャラクターの講評
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どう動かすか?動かしやすいか?“オリジナル”になっているか?などの点から持ち寄られた受講生の絵を一枚ずつ丁寧に講評していただきました。


3.アニメーションと音楽
■音→絵
『11pm』は、まず音だけ入ったフィルムをもらい、それに合わせて○コマ目にドン!というようにリズムを割り出し、絵を付けていました。そうすると、絵と音がぴったりと合ったものができるのです。
例)『11pm』『人間動物園』

■絵→音
絵だけ先に完成させ、それに音をつけてもらいます。音楽家に特別な指示は出しません。結果として自分がイメージしていたものとできあがったものが合っても合わなくても、音楽は作曲家に任せた方がいいものがあがってくるのです。
例)『寄生虫の夜』

■絵→←音
絵と音、全く別々に作られているにも関わらず、ひとつの作品として合わさったとき、成立するものがあります。
例)『アオス』

最近では著作権が厳しくて、いい音を手に入れるのが難しくなってきました。
曲がいいと作品が良く見えてくるぐらい、音はアニメーションにとって1番大切なものです。
いい音との出会いがいいアニメーションを育てます。


4.『11pm』について
正式名称は『WIDE SHOW 11PM』
日本テレビ系列で1965年11月8日から1990年3月30日まで放送された深夜番組。
久里さんは1966年から1982年まで、月曜イレブンのコーナーとして800本近いアニメを作られました。


1週間に1本、週に200〜300枚描いてました。放映されるのは1分だけだけど、毎週2〜3分は作ってました。『11pm』ではいい音源に恵まれていたと思います。だんだんとお色気ネタが続き、繰り返しによる堕落から、ちょっとした事件もあり、ミニミニアニメーションに幕が降りることとなりました。


5.フィルムとDVD
フェスティバルやコンペによっては、まずフィルムであることが前提となっているものもあります。フィルムにはDVDにない色があるので、フィルムで撮ってみることをお勧めします。またDVDをフィルムにするには莫大なお金がかかるので、そういった意味でもフィルムで撮った方がいいことはたくさんあるでしょう。

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上記の記事は全てメモをもとに、久里さんのお話を再現したものです。

久里さんの口から直に久里さんの言葉でお聞きした通りの雰囲気をお伝えするのは難しいですね。学校創立の際は、再び久里さんのお話しを直接をお聞きできる機会がやってくることでしょう!

久里洋二さんのHP、ブログはこちら。
■久里洋二実験漫画工房
■久里洋二・クリヨウジのコロコロマロン
■わたしのブログ


まだまだ続く、「様々なアニメーション手法ワークショップ」
次回は11月4日(土)、講師は鈴木伸一さん。
アニメーターに慕われる鈴木さんの自主制作・アニメ−ションのつくりかた!
鈴木さんの人柄の素晴らしさ、ぜひ生の目で見にきてください!
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by smallschool | 2006-10-21 19:01 | ★様々なアニメーション手法
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